自分は主に、
機械を使わずに手彫りで
ぽちぽち石を彫っています。
電動工具や機械を使って
彫った方が早いし
効率がいいことは
分かっているのですが
機械を使うのはケガをしそうで緊張するので
あまり好きではないんですね。
たまに石彫用の道具屋さんに行くと
たまたま居合わせた石屋さんに
「手彫りでやってるんですか?珍しいですね。」
と言われたこともあります。
どんな道具で彫っているかというと
鉄の先に「タンガロイ」という超硬合金が付いた石ノミで
焼入れをしなくても、先を卓上グラインダーで削るだけで
使えるようになっています。
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8741-768x1024.jpeg)
ノミの頭は、しっかり焼き入れが出来てないので
めくれてしまっています。
黒御影や小松石など
硬めの石はタンガロイのノミが便利ですが
大理石などの柔らかい石の場合は
鉄ノミでも十分彫ることが出来ます。
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8740-768x1024.jpeg)
手で石を彫っていくと
石の表面にノミ跡が残ります。
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8744-768x1024.jpeg)
ノミで彫った後は、「刃とんぼ」で細かくしていきます。
「びしゃん」という肉叩きのような道具でノミ跡を潰して
刃とんぼを使うのが普通ですが
自分はあまり使いません。
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8739-768x1024.jpeg)
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8745-768x1024.jpeg)
自分は刃とんぼで微妙な形を作っていくので、
刃とんぼを使用している時間が長いです。
その次は手磨き用の砥石で
荒い物から順番に細かくしていきます。
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8747-768x1024.jpeg)
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8748-768x1024.jpeg)
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8749-768x1024.jpeg)
普通は全く傷が残らないように
磨いていく人が多いのですが、
自分はそこまで気にしないで
たくさんの傷やノミ跡が残ったままで
光沢が出ないところ(600番くらい)で終わりにします。
時々、石を彫るのはどんな道具で
どうやって彫るんですか?
と聞かれるので
ざっくりですが、まとめてみました。
自分の場合は
こんな感じで作っています。
手彫りでも、もっと精密にキチンと作っている方は
いらっしゃると思いますが
最低限の道具があれば
ゆるゆると自分のスタイルで
石を彫ることもできます。
石彫に興味がある方、石を彫ってみたい方がいらしたら
試してみると楽しいかもしれませんね。
![](https://www.katsurayamamoto.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8741-scaled.jpeg)